子供がいるけど浮気した夫と離婚したい|子供に与える影響と離婚の注意点

夫が浮気していることがわかったら、離婚を考える方がほとんどではないでしょうか。
現代では離婚する夫婦は多く、離婚は決して珍しいことではありませんが、子供がいる場合は話が違ってきます。
子供がいれば、浮気したからと言って簡単に離婚を決めることは難しいと思います。
今回の記事では、浮気した夫と離婚する場合に子供に与えうる影響や、子供に離婚のことを伝えるときの注意点、そして、浮気が原因で離婚するのであれば慰謝料請求は必ずしておくべきということについてお伝えしていきます。
Contents
夫が浮気している・・・子供のために我慢すべき?
夫の浮気が判明したら、夫婦の信頼関係は崩れてしまいますので、離婚を考える方が多いです。
また浮気されるかもしれないという不安を抱えながら生活していくなんて苦痛ですし、一度きりの人生を夫のために我慢しながら生きていくのは嫌ですよね。
しかし、子供がいる場合は、自分が我慢すれば結婚生活を続けたほうが子供のためだと考えて離婚せず仮面夫婦を演じ続ける女性も多いのです。
子供のために離婚を我慢すべきかどうかについては難しい問題ですが、一概に離婚しないほうがいいとも言い切れません。
明らかに不仲な両親を見ながら育つ子供は心に大きな傷を負いますし、毎日精神的なストレスを抱えながら生活していくことになります。
子供のために離婚を我慢することだけでなく、子供のために離婚するという決断をすることも視野に入れるべきだと思います。
夫の浮気で離婚する場合に子供に与えうる影響とは
子供のために離婚する選択もアリだとお伝えしましたが、離婚することが子供に影響を与えうることもしっかりと認識しておくべきです。
夫の浮気で離婚する場合、どのような影響が考えられるのでしょうか。
孤独や寂しさを感じさせる
離婚後の子供は、孤独や寂しさを感じやすいという研究結果が出ています。
それまで当たり前のように家にいた父親がいなくなるわけですから当然と言えば当然です。
周りの家庭と比較して、自分の家庭環境にマイナスのイメージを持ってしまうことも考えられます。さらに、離婚したことで母親が今まで以上に仕事を増やすケースも多く、母親と過ごす時間も少なくなることでさらに寂しさを感じやすくなるでしょう。
子供の人間関係に影響が出るかも
子供の年齢にもよりますが、父親がいない母子家庭であることでいじめを受ける可能性もあります。
また、いじめは受けなくても周りから必要異常に気を遣われてしまい、それまでと同じように人間関係を築けなくなる恐れもあります。
親からの愛情に不安を感じるかも
離婚することと子供への愛情があることはまったく関係ないことではあるのですが、子供からしてみると、離婚して自分と暮らさなくなった父親は自分のことを愛していないと思い込む可能性があります。
親から愛情を受けていないと思い込むことは子供にとってとてもつらいことなのです。
子供が結婚にマイナスイメージを持つ
離婚した家庭で育った子供は、どうしても結婚に対してマイナスイメージを持ってしまいます。
また、仲のいい両親のもとで育っていないことを引け目に感じて、「自分も結婚したら離婚してしまうかも」「幸せな家庭を築けないかも」という不安を抱えながら生きていくことになるかもしれません。
男性不信になるかも
夫の浮気が原因で離婚したことを知った子供は、「男は浮気する」と思い込んでしまい、男性不信に陥る恐れもあります。
子供が女の子の場合は、男の人を信用できずに結婚どころか恋愛もしたがらなくなるかもしれませんし、子供が男の子の場合は、「結婚したら自分もいつか浮気してしまうのではないか」と自分のことを信じられなくなり、つらい思いをするかもしれません。
浮気した夫と離婚するなら心に留めておくべきこと
離婚することが子供にいろいろな影響を与えることは避けられませんが、母親であるあなたにも離婚の影響は大きく出てきます。
浮気した夫と離婚することで新しい人生を歩みだせることは間違いないですが、大変なこともたくさんあるでしょう。この章では、離婚すると決めたのであれば心に留めておくべきことをまとめていきます。
一人で生計を立てることはとても大変なこと
今までは夫の収入もあったため、生活に困ることはなかったと思いますが、離婚すれば夫の収入に頼ることができなくなるため、自分一人で生計を立てていかなければいけません。
もともと正社員でバリバリ働いていた方はそれほど心配ないかと思いますが、結婚や妊娠を機に会社を辞めた方や、今まで一度も正社員で働いたことがない方は不安も大きいでしょう。
完全に離婚する前に、どのような仕事でどのように生計を立てていくか計画を立てたほうがいいですね。
子育てにはいろいろとお金がかかる
子供を育てるのはとてもお金がかかります。一般的に成人するまでにトータルで3000万ほどかかると言われています。
子供が小さい頃は衣類やベビー用品にもお金がかかりますし、病院の医療費もかかるでしょう。学校に入れば、授業料や給食費、教材費もかかってきます。
それらをすべて自分一人で稼いでいかなければいけないことをしっかりと心に留めておきましょう。
子供が小さいと働くこと自体が難しい
子供がある程度大きくなっていれば、親が働きに出てもそこまで問題はありませんが、子供が小さいうちは子供だけ残して働きに出ることは難しいでしょう。
0歳から預かってくれるような保育所もありますが、人気が高くなかなか入れないケースが多いのです。
あなたの親や兄弟が協力してくれれば働きに出ることも可能ですが、いずれにしても子供が小さいうちにどうやって生活費を稼いでいくのかを考えておく必要がありますね。
子育てと家事と仕事を一人でこなさなければいけない
「シングルマザーは大変だ」というのはよく言われていることですが、事実、本当に大変です。
子育てだけでも大変な体力と労力と気力を使うのに、それに加えて家事も全部母親一人がやらなければいけません。
さらに、生活していくためのお金を稼いでくるのもすべて母親一人です。想像を絶する大変な生活を乗り越える覚悟があるかどうか、今一度自分自身に聞いてみることが大切だと思います。
浮気した夫と離婚しない場合も子供への影響が出る恐れがある
離婚することが子供に様々な影響を及ぼすことはすでにお伝えしましたが、離婚しない場合も状況によっては子供に悪影響を及ぼすことがあります。
これからご紹介する状況の場合、離婚が子供に与える影響を考慮しつつも、「子供のための離婚」を検討してあげたほうがいいかもしれません。
暴力や暴言・口論があるケース
浮気だけでなく、母親や子供に暴力を振るうようないわゆるDV夫であれば、検討の余地なく今すぐに離婚を決意すべきです。
直接子供に暴力を振るっているのであれば絶対に子供に悪影響ですし、子供に暴力を振るっていなくても母親に暴力を振るっていれば子供は精神的に傷を負います。
また、両親で激しい口論が続いているような状況も子供に大きなストレスを与えますので、離婚しないことによって子供を苦しめることになるでしょう。
夫婦関係が冷え切っているケース
直接的に激しく口論していなくても、夫婦関係が冷え切っていて会話もろくにないような状況も子供に悪影響です。
子供のために離婚を我慢しているつもりでも、子供は両親が不仲なのを察知してとても気を遣ってしまいます。
このような家庭環境で育つと、自己肯定感が低くなったり、常に精神的に不安定になったりしがちです。
夫の浮気で母親が苦しんでいるケース
子供のためにと思って夫の浮気に耐えながら結婚生活を続けている方も世の中にはたくさんいらっしゃいますが、母親が夫の浮気に苦しんでいることを子供は察知してしまいます。
子供は大人が思う以上に母親の表情を読み取る能力に長けていますので、母親が幸せでないと感じると子供自身も憂鬱になってしまうのです。
浮気に苦しむ母親を見続けて育った子供の中には、うつ病や摂食障害など精神的疾患を発症するケースも少なくありません。
あなた自身が幸せを感じられないのであれば、子供とあなた自身のことを考えて離婚するほうがいいかもしれませんね。
子供に離婚のことを伝えるときの注意点
子供に離婚することを伝えることは気が引けてしまいますし、伝え方に悩んでしまいますよね。
中には、子供がまだ小さいから離婚のことは話さなくてもいいか、という考えもあるでしょう。
しかし、ある調査によると、「子供の自分とも話し合ってほしかった」「両親の事情を説明してほしかった」という子供からの声が報告されています。
つまり、離婚する両親の責任として、子供にもわかるようにきちんと離婚することを説明してあげることが大切と言えるでしょう。その際の伝え方の注意点は以下にご紹介する3点です。
子供への愛情は離婚しても変わらないことを伝える
離婚すればどちらかの親と離れて暮らすことになりますが、子供は離れることになる親から愛されていないと感じてしまいます。
子供にとっては浮気したとしても自分の父親であることには変わりはなく、父親のことを愛しているし愛されたいと思っています。
そのため、離婚のことを伝えるときは父親は離れて暮らすことになるけれど、あなたへの愛情は今までと変わらない、ということをしっかりと伝えてあげてください。
子供のせいで離婚するわけではないことを明言する
夫の浮気で離婚するわけですから、離婚は子供のせいでは全くありませんよね。
しかし、子供の中には、両親が不仲になったのは自分のせいだ、離婚するのは自分が悪いと考えてしまう子供もいます。
離婚を伝えるときは、子供のせいではないことを明言してあげてください。
浮気していても夫の悪口は言わない
離婚するのは夫の浮気が原因ですから、あなたからすれば夫のことが憎くて仕方がないかもしれません。
しかし、子供にとってはそれでも大好きな父親です。子供の前で父親を非難したり悪口を言ったりすることは子供を傷つけてしまいます。
離婚を伝えるときも、離婚後子供と暮らしていくときも、離婚する夫のことは非難しないでいてあげてください。
夫の浮気が原因で離婚するなら慰謝料請求は絶対にすべき
浮気した夫と離婚する決意が固まったら、慰謝料を請求する準備を進めていきましょう。
浮気が原因で離婚するわけですから、不倫慰謝料はあなたが正当に受け取るべきお金です。離婚後も子供にかかるお金や生活費の不安が大きいと思いますので、慰謝料を請求することで少しでも負担を減らしましょう。
浮気した夫と浮気相手の両方に慰謝料請求できる
慰謝料を請求する相手としては、夫とその浮気相手の両方に請求することができます。ただし、慰謝料請求には浮気していたという証拠が必要になります。
証拠がない場合は慰謝料請求しても認めてもらえない可能性が高いので、探偵に浮気調査を依頼するなどして証拠を確保しておくといいですね。
また、もし、浮気相手が誰かわからなければ浮気相手には慰謝料を請求することが難しくなってしまいますので、浮気の証拠とともに、浮気相手の特定も調査の段階でしてもらってくださいね。
参考記事:【不倫の慰謝料請求をしたい】浮気相手がわからない場合の対処法とは
参考記事:浮気の慰謝料請求する相手はパートナー?浮気相手?それとも両方?
子供が小さければ慰謝料が高額になりやすい
浮気の慰謝料の金額は、ケースによって大きく差があります。基本的には、浮気の状況や内容が悪質であればあるほど高額になります。
その例として、妻が妊娠中に浮気していた場合や、子供がまだ小さいのに浮気していた場合は慰謝料が高額になりやすいです。そして、浮気が原因で離婚にまで至った場合も慰謝料は高くなります。
浮気慰謝料の相場について
浮気の慰謝料の相場は、50万~300万と言われています。浮気が原因で離婚に至った場合の相場は100万~300万円です。
慰謝料金額については、浮気が長年にわたって行われていることや子供の人数や年齢によっても大きく変わってきますので、あなたの場合いくらくらい請求できるのか、弁護士など法律の専門家に相談してみてもいいでしょう。
浮気した夫から高額な慰謝料を取るためには浮気調査が効果的
今後のシングルマザーとしての生活を考えると、慰謝料はできるだけ多くもらいたいと思いますよね。
浮気されて離婚するわけですから、正当な額の金額を請求するべきです。
慰謝料請求のためには浮気の証拠が必要不可欠
先ほども触れましたが、浮気の慰謝料請求をするためには、浮気の証拠の提示が求められます。
浮気の証拠とは、浮気相手と肉体関係があったことを証明できるものでなければなりません。
・ラブホテルに出入りする二人の写真や動画
・浮気相手の自宅に出入りする二人の写真や動画
・セックスの最中の写真や動画
・裸で抱き合っている二人の写真
・肉体関係があったことを認める音声データ
・肉体関係があったことを認める自認書
などがその証拠に当たります。これらの証拠をできるだけ多く集めることで、慰謝料請求を確実にでき、金額も高額にできるようになります。
参考記事:裁判で勝てる浮気の証拠の集め方|法的に有効な証拠と集める際の注意点
自力で浮気の証拠を集めるのは難しい
慰謝料請求には浮気の証拠が必要ですが、それらの証拠を自力で集めるのは至難の業です。
特に、ラブホテルから出入りする写真や動画は、証拠としての効力がかなり大きいですが、夫と浮気相手を尾行して張り込みまで行わなければならず、相手に調査していることがバレてしまうリスクが高すぎます。
確実な浮気の証拠を手に入れたい場合は、浮気調査のプロである探偵に依頼するのが一番確実で安全な方法と言えるでしょう。
参考記事:自分で尾行して浮気調査するのは可能?バレないコツと難しさの理由
参考記事:難易度別|浮気調査を自分で行う8つの方法と自力で調査するリスク
浮気調査を依頼するお金がなくて悩んでいる場合は・・・
浮気調査をして証拠をつかみたいと考えている方の中には、浮気調査の依頼費用をねん出するのが難しいと悩んでいる方もいらっしゃると思います。
確かに、探偵の調査料金は安くありません。しかし、浮気の証拠があれば、離婚の条件も有利に進められますし、慰謝料もしっかりと受け取ることができます。
探偵の調査料金を上乗せした金額を浮気相手の慰謝料として請求すれば問題はなくなるはずです。
その場合は、浮気調査の費用を後払いで対応してくれる事務所を選ぶことをお勧めします。事情を話せば、後払いでも対応してくれる事務所がありますので、無料相談の際に確認してみるといいですね。
まとめ
今回は、子供がいる場合の離婚のお悩みについて詳しく見てきました。
親が離婚することが子供に与える影響は決して小さいものではありませんが、離婚を我慢することで逆に子供に悪影響を与えてしまうことがあるのも事実です。
まずは、母親であるあなた自身が納得できる選択をし、幸せになったあなたが子供のことをしっかりと守り、幸せにしてあげることが大切かと思います。
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