もう限界|物に当たる旦那と安全に離婚する方法と今すぐできる対処法

気に食わないことがあるとすぐに物に当たる旦那。
手に取るものすべてを投げつけたり、ドアを蹴散らしたり、近くにいる妻としては恐怖でしかないでしょう。身の危険を感じて怖い上に、大切な物を壊されて精神的なショックを受けることも多いはずです。
そんな旦那とは早く離婚して縁を切りたいと考えている妻も多いのではないでしょうか。
今回は、物に当たる旦那への対処法や物に当たることがDVに該当するのかどうか、そして物に当たる旦那との離婚を進めていくうえで準備しておきたいことをまとめていきます。
物に当たる旦那の心理
物にすぐ当たってしまう旦那はどんな気持ちになっているのでしょうか。考えられる旦那の心理についてまずは見ていきましょう。
イライラの対象を変えようとしている
自分のストレスや感情の行先をどうすればいいかわからず、目の前にある物に怒りをぶつけることで解消しようとしています。
怒りをうまくコントロールできない人は、日ごろから自分の感情を表現することや、ストレス発散方法を持っていないことが多いので、怒りの原因であるところから対象を変えて物に当たっているのでしょう。
周りに恐怖を与えようとしている
妻や子供に恐怖を与えて威嚇しよとして物に当たる旦那もいます。本当は実際に暴力を振るって相手を威嚇したいのですが、さすがに暴力は振るえないと理解しているので、物を壊す様子を見せつけることで、自分の力が上であることを示そうとしています。
そして、自分が物に当たるところを見ている妻がおびえる姿に満足し、気持ちが落ち着いていきます。
このケースでは段々エスカレートしていくと物に当たるだけでは満足できなくなり、妻や子供に直接暴力を振るうことにもなりかねませんので注意が必要です。
恐怖を与えることで自分の要求を通そうとしている
過去に物に当たって壊したことで旦那の意見が通った経験があると、その後も何か要求を通したい場面になると物に当たるようになります。
物に当たって恐怖を与えれば、周りの家族が言うことを聞くので言葉で解決するより簡単だと無意識のうちに思ってしまっているのでしょう。自分の要求を通すために何度でも物を壊すようになります。
どれだけ不満を持っているか理解してもらいたい
「俺は今ものすごく怒っている」「不満があるんだ!」ということを妻に理解してもらいたいがために、物に当たる旦那もいます。
妻に怒りを理解してもらうことが目的なので、妻に分かってもらうまで物に当たり続けます。「そんなことで怒っているの?」などと否定すればさらにヒートアップしてしまうでしょう。
このような旦那は言葉で怒りを相手に伝えることができないタイプなので、子供のように喚き散らして妻に怒りを理解してもらうとしています。
物に当たる旦那への対処法
物に当たる旦那が家にいるだけで恐怖を感じてしまうと思います。
あなたや子供を守るために、旦那への対処法を理解しておきましょう。
旦那が冷静なときに物に当たることについて話し合う
普段の旦那は冷静で話し合いができるようなタイプであれば、冷静なときに物に当たってしまう理由や原因、当たらないようにしてほしいことを話し合ってみましょう。
まずは旦那の意見を否定せず、すべてを聞いてあげてください。そのうえで、怖いからやめてほしいことやどうすれば治るのかを話し合ってみましょう。
「物に当たるのはイライラしているからだ」などと元も子もない言い方をされてしまっても諦めず「じゃあイライラをうまく解消する方法はないかな?一緒に考えようよ」と根気強く話し合っていってください。
物に当たられても毅然な態度で接する
物に当たる旦那を見ていると恐怖から言いなりになってしまったり、旦那の要望を受け入れたりしてしまいがちですが、毅然とした態度で接するようにしてください。
物に当たる理由が妻が恐怖で動揺している姿を見たいからというケースもありますので、物に当たって恐怖を与えても意味がないとわかってもらえれば、物に当たるのを辞めてくれる可能性もあります。
あなたは旦那の奴隷ではありませんので、旦那が物に当たって要求を通そうとしてもひるんではいけません。
旦那から離れて身の安全を確保
物に当たる旦那に対して毅然とした態度で接することも大切ですが、もしも旦那の行動がエスカレートしていて身の危険を感じることが増えてきたら、旦那から離れて身の安全を確保することが大切です。
旦那がイライラし始めて物に当たりそうな気配を感じたら、すぐに子供を連れて旦那から離れましょう。
別の部屋に移動するか、可能であれば外出して距離を置いてください。
壊されたくないものは隠しておく
物に当たる場合、どういう物に当たるのかは人それぞれですが、壊れやすい物や妻が大切にしていると知っているものをあえて壊そうとする旦那もいます。
壊されたくない物は普段から目につかない場所に保管しておくことが大切です。
また、簡単に壊れてしまうものは夫の目の届かないところにおいて、食器などもできれば陶器やグラスよりもプラスチックなどで揃えておいたほうが安全でしょう。
第三者を入れて話し合う
物に当たるという行為は、身体的なDVに繋がることが珍しくありません。頻繁に物に当たる行動が見られるようになってしまったら、念のために信頼できる家族や友人などの第三者に相談しておきましょう。
そして第三者の前で行動を改めることを誓ってもらい、誓約書を書いてもらうなどしておくことで、今後の抑止力にもなりますし、万が一被害を受けた場合に慰謝料請求できる証拠としても使えます。
カウンセラーなどの専門家に相談する
物に当たる行為が増えてきてあまりにも程度が酷い場合は、カウンセリングを受けてもらうようにすることも考えたほうがいいでしょう。
精神科や心療内科を受診させ、カウンセリングを受けることで、暴力的な行為が治療できる可能性もあります。
ただ、ヒートアップしているときにカウンセリングを受けるように言っても火に油を注ぐだけですので、冷静なタイミングで相談してみることが必要です。
別居や離婚を検討する
物に当たる姿を毎日見続けていて、精神的に参ってしまっているようであれば、離婚や別居を検討することも必要になってきます。
物に当たるといっても立派な暴力行為ですので、それを我慢して一緒に生活し続けていると、妻の体調に支障をきたし、最悪の場合うつ病などの精神疾患を発症してしまう恐れが出てきます。
離婚をする場合は、物に当たる行為をされ続けていること、夫の行動によって精神疾患を発症している可能性があることを証明できるよう、証拠や診断書を用意しておくといいですね。
物に当たるのはDVになる?
物に当たっているだけで自分には直接暴力をふるっているわけではないし・・・と考えてしまうかもしれませんが、物に当たる行為は立派なDVです。
近くで見ていて恐怖を感じる、精神的につらいなどであれば我慢せずに適切な対応をとる必要があります。
参考記事:DV夫と離婚したい!安全に離婚するためのステップとお勧めの相談先
慰謝料請求できる場合も
物に当たる旦那との生活で精神的にダメージを受け続けたことに対して慰謝料請求したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
物に当たったり、大きな音を出したりしてパートナーに恐怖を与える行為はDVに該当しますので慰謝料請求できる可能性があります。
慰謝料請求が認められた場合、その相場は50~300万円と言われています。
ただし、物に当たる行為が離婚や別居に至る直接の原因であることや、一方的に旦那から行われた行為であることを証明できなければいけませんし、物に当たる行為によって精神的苦痛を受けてしまったことを証明しなければいけません。
そのためには、DV行為の証拠や精神疾患を発症したという診断書の証拠が重要になってきます。証拠収集には男女問題に詳しい探偵や弁護士に相談しながら進めていくことをお勧めします。
物に当たる旦那と安全に離婚するための準備
物に当たる旦那との離婚を決意できたならば、適切な準備を始めていくことが重要です。
ただでさえ離婚は大変なことなのに、DV行為をするような旦那との離婚はこちらの希望通りにスムーズに進むとは考えにくいでしょう。できるだけの準備をしておくようにしてください。
証拠を集める
離婚は基本的には協議離婚で話し合いによって決めていくことが多いですが、話し合いでまとまらなければ法廷離婚に持ち込むことになります。
法廷で離婚が認められるためには、離婚を認めるだけの理由があるかどうかがポイントになります。今回のケースでいえば物に当たるというDV行為があったかどうかですね。
法的に離婚を認めてもらうために、物に当たっていることがわかる動画や音声、周囲の証言をデータとして保存し、DV行為があった日時や内容を記した日記をつけておきましょう。
これらの証拠は慰謝料請求する際にも使えますので、しっかりと取っておくことが重要です。証拠の詳しい内容については調査のプロである探偵や法律のプロである弁護士に相談しておくと安心ですね。
信頼できる人に相談しておく
離婚を決めたら信頼できる人に相談しておくことも大切です。
物に当たるDV行為についての証言を求められることもありますので、味方になってくれる人を探しておくことも必要なのです。また、精神的な拠り所があれば、離婚を進める中で心細くなったときや困ったときの逃げ場にもなります。
離婚に強い弁護士に相談する
物に当たる姿が怖くて離婚を決意したものの、離婚の手続きにおいても恐怖を感じるとなるとなかなか思い通りに離婚を進めることが難しいですよね。
旦那と話すのが精神的に辛い、危険を感じる、という場合は離婚に強い弁護士に相談するといいでしょう。
また、有利に離婚を進めるための証拠集めについては探偵が強い味方になってくれますので、一度相談してみてもいいかもしれません。
まとめ
物に当たるという旦那の行為はなかなかすぐには改善できるものではありません。特に、旦那自身にそれを直したいという意欲がなければDV行為がやむことは期待しにくいでしょう。
改善が望めない場合や子どもがいて悪影響が出ていると感じる場合、あなた自身が精神疾患を発症してしまっているような場合などは、離婚や別居も検討することをお勧めします。
一人での解決が難しいようであれば、信頼できる親族や友人、そして男女問題に詳しい専門家に頼っていくことも賢い方法です。