モラハラ夫と離婚したい人に読んでほしい!準備すべきことと注意点

モラハラ(モラルハラスメント)とは、目に見える暴力ではなく言葉や態度で相手を攻撃する精神的暴力のことで、夫からのモラハラに悩む女性が増えてきています。
「結婚する前はあんなに優しかったのに・・・。」
「人前では優しいから周りに理解してもらえず辛い」
「機嫌がいいと思ったら急にイライラして怒り出すのでいつもビクビクしてしまう」
このような悩みを抱えていませんか?
モラハラは被害を受けていることを自覚するまでに時間がかかってしまいがちです。
今回は、モラハラ夫の特徴やモラハラ夫と離婚するために知っておくべきこと、そしてモラハラ夫に慰謝料請求して離婚する方法について詳しく解説していきます。
Contents
どういう人がモラハラ夫??
モラハラ夫はわかりやすく暴力を振るうわけではないので、自分の夫がモラハラなのか、それともただの亭主関白なのか判断しにくいことが多いです。
日常的にモラハラを受けていると「これはただの夫婦喧嘩なのかな」と勘違いしてしまいますが、モラハラと夫婦喧嘩は似て非なるものです。
まずは、自分の夫がモラハラ夫なのかどうかチェックしてみましょう。以下の項目に当てはまるものが多ければ多いほど夫からモラハラ被害に遭っている可能性が高まります。
・自分の価値観が正しいと思い込み押し付けてくる
・店員や年下など自分より立場が下の人への態度が悪い
・外面がいい
・自分のミスを指摘されると怒る
・妻が少しでも楽しそうにしていると気に入らない
・絶対に謝らない
・自分の間違いを認めず失敗を人のせいにする
・少しでも気に食わないと無視する
・平気で嘘をつく
・妻や妻の家族、友人の人格否定や馬鹿にするようなことを言う
・嫉妬や依存、束縛が激しい
・機嫌が悪いと大声で怒鳴る
・「お前のために言っている」と強調する
・妻の友人関係を制限する
モラハラ夫は身勝手な行動や発言が多く、妻をマインドコントロールしようとする特徴があります。
モラハラを受け続けていると、マインドコントロールによって「夫の機嫌が悪いのは自分が悪いからだ」と思い込んでしまうようになります。
モラハラ被害が酷くなる前に離婚して逃げ出すことが重要です。
モラハラ夫と離婚するために知っておくべきこと
モラハラ被害を受け続けてしまうと、被害者である妻はどんどん自分に自信を無くしてしまい、人格が変わってしまう恐れがありますので、早急にモラハラ夫から離れることが重要ですが、モラハラ夫との離婚は簡単ではありません。
モラハラ夫と離婚するうえで知っておくべきことをまとめておきます。
モラハラの辛さは伝わりにくい
モラハラは、DVなどの身体的暴力と違って見てすぐわかるような外傷が生じず、モラハラ被害者自身もモラハラを受けていることを自覚しにくいという特徴があります。
モラハラは巧妙に攻撃してくるため、これまでにモラハラを受けていない人に対してその辛さを理解してもらうことは難しく、伝わらないからと諦めてしまう人も少なくありません。
また、モラハラ夫は外面がいいという特徴もあるため、モラハラ被害を訴えても
「そんな酷い人に見えない」
「大げさにとらえすぎなんじゃない?」
と信じてもらえずさらに辛い思いをするかもしれません。
前もって、モラハラが周りに理解されにくく、被害が伝わりにくいという特徴があることを知っておくことで、たとえすぐに理解してもらえなくても必要以上にショックを受けることを避けられますし、伝えるための対策を意識できるでしょう。
モラハラは証拠が残りにくい
DVもそうですが、夫婦間でのトラブルは目撃者がほとんどなく、証拠を取りにくいです。その上、モラハラは、言葉や態度による暴力なので、外傷が残らず写真や検査結果、傷の目撃者などの証拠もありません。
そのため、受けてきたモラハラ被害の内容や日時を記した日記など少しでも証拠になりそうなものを集めておくことが重要になります。
モラハラ夫との離婚は長期化しやすい
モラハラ夫とは話し合い自体が難しく、話し合っても解決しないことが圧倒的に多いです。離婚を切り出す妻の言いなりになることが許せないという心理があるため、妻の要望には応えようとしてくれません。
モラハラ夫は長い年月をかけて妻をマインドコントロールして自分の言いなりにさせてきているので、自分の奴隷のような妻が自分のもとから去っていくのが許せないのです。
そのため、モラハラ夫と離婚しようと思ったら法律に頼らざるを得なくなる場合が多く、一般的な離婚よりも時間がかかり、離婚裁判になることも多いことを覚悟しておきましょう。
モラハラを理由に離婚することは可能?
モラハラ夫との話し合いはかなり難航することが予想できますので、多くの場合、最終的には離婚裁判となります。
では、裁判所はモラハラを理由として離婚を認めてくれるのでしょうか。
離婚するための条件
離婚するためには以下の5つの離婚原因のどれかに該当している必要があります。
・相手方に不貞行為があった
・相手方から悪意で遺棄された
・相手方の生死が3年以上明らかでない
・相手方が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない
・その他婚姻を継続し難い重大な理由がある
モラハラは「その他婚姻を継続し難い重大な理由がある」に該当する可能性がありますが、そのためにはその証拠が必要になります。
モラハラの証拠とは
モラハラは目に見えない暴力ですので、体の表面上に傷はできず、身体的なDVよりも証拠を残すことが難しいという傾向があります。
では、どのような証拠がモラハラの証拠となるかと言えば、
・相手の暴言や誹謗中傷などの発言内容がわかる音声データ
・相手の暴言や誹謗中傷などの発言内容がわかるLINEなどのメッセージ
・モラハラによって心の傷を被ったことやその程度がわかる診断書やカルテ
などです。
モラハラの証拠がどうしても残せない、裁判で認めてもらえるほどの証拠がないという場合は、夫の浮気の証拠を取り、「相手方に不貞行為があったとき」という離婚原因で離婚を進めていくという作戦も有効かと思います。
参考記事:浮気しやすい旦那の特徴&心理と浮気しているときに取りがちな行動
なお、浮気の証拠は素人では掴むのが難しいですが、プロである探偵に調査を依頼すればスムーズかつ確実に証拠を取ってもらえます。
参考記事:夫(旦那)の浮気調査|自分で浮気調査する方法と探偵に依頼すべき理由
モラハラ夫とスムーズに離婚し慰謝料を取る方法
モラハラは一般的に治らないと言われていて、放っておけばどんどんエスカレートしていってしまいます。
そのため、自分の夫がモラハラ夫だとわかったら、できるだけ早く離婚することが大切です。
そして、離婚後の生活のためにも慰謝料請求を検討していくことをお勧めします。
この章では、モラハラ夫から慰謝料をもらって離婚するための方法をお伝えしていきます。
モラハラの証拠を集める
モラハラ夫に慰謝料請求するためには、モラハラの証拠を集めておくことが重要です。
モラハラの証拠は、毎日の結婚生活の中で受けている暴言などを録音、録画したり、内容を具体的に書いた日記をつけたりするなどの方法で集めてください。
また精神科に通って、日々のモラハラによって鬱になったなどの診断書をもらうことができれば、より有効な証拠となります。
ただし、証拠を取っていることが相手にバレてしまうとよりモラハラがエスカレートしたり、最悪の場合DVに発展したりすることもあるので十分注意してください。
浮気など相手に不利な証拠を集める
モラハラ被害が裁判で認められずに離婚できないというリスクに備えて、浮気など夫に不利になるような証拠を集めることも有効な作戦です。
モラハラ夫は自分は妻を激しく束縛・嫉妬する一方で自分は浮気していることも少なくありません。
そのため、その浮気をうまく利用して離婚を有利に進めていくこともできるのです。浮気の証拠があれば、慰謝料請求もより確実にできますし、慰謝料が高額になることも期待できます。
探偵に調査を依頼する
少しでもモラハラ夫が浮気している可能性があるのであれば、探偵に浮気調査を依頼することをお勧めします。
裁判で使える証拠を取ってくれますし、モラハラ被害の相談にも乗ってくれるでしょう。下手に自分で証拠を取ろうとして夫に勘づかれてしまうと、証拠を隠されてしまうリスクがありますので、調査のプロに最初から任せてしまうのがいいですね。
離婚に強い弁護士に相談する
離婚を決意しても、「モラハラ夫と直接話し合わなければならない」と思うだけで、気持ちがひるんでしまい、このまま我慢したほうがマシなのではないかと離婚を諦めてしまう人も多いです。
そんなときは、離婚問題に強い弁護士に相談してみましょう。弁護士は慰謝料請求や財産分与などについて、話し合いから裁判まで代理人として対応してくれます。
直接モラハラ夫と話したくない、会いたくないという方は弁護士に依頼するのがお勧めです。
モラハラ夫との離婚を成立させるために大切なこと
モラハラ夫と離婚を成立させるまでには相当な労力と時間が必要になるかと思いますが、入念な準備をしておけば、着実に離婚を進めていくことができます。
ここでは、離婚を成立させるために大切な事、意識しておきたいことをまとめておきます。
モラハラや浮気の法的な証拠を集める
まずはモラハラの証拠を集めましょう。モラハラ被害を受けている日記をつけておいたり、カウンセリングや精神科で診断書を書いてもらったりして証拠をコツコツと集めておくことが重要です。
また、法的に認めてもらえるようなモラハラ被害の証拠が集められないかもしれないと感じたら、夫の浮気の証拠を確保するという方法もあります。
いずれにしても、裁判で使える法的に有効な証拠が必要ですので、証拠集めに不安があれば、調査のプロである探偵に相談するといいでしょう。
参考記事:【浮気調査の料金相場】探偵に依頼したときの相場と抑えるコツ&実際の料金例
金銭的な不安をなくしておく
離婚を決意したら、証拠集めと並行して金銭的な不安をなくすための準備も行っていきましょう。
モラハラ夫と離婚すれば、新しく家を借りたり家具家電を揃えたりしなければいけなくなりますのでまとまったお金が必要になるでしょう。
また、日々の生活をしていかなければいけなくなるので、安定して収入を得られる職も必要です。
現段階で夫にすべての稼ぎを任せているのであれば、離婚準備とともに就職活動も進めておくようにしてくださいね。
離婚したい意思を強く持つ
モラハラ夫と離婚するためには、離婚したい、別れたいという意思を強く持つことが何よりも大切です。
なぜなら、モラハラ夫は離婚を切り出されると反省した態度を取り、これまでとは違う姿を見せてくることがあるからです。人によっては泣き落としの作戦で来るかもしれませんが、これらはあくまでモラハラ夫の罠である可能性が高いです。
「もしかしてこのまま反省して態度を改めてくれるかも・・・」と期待したい気持ちはわかりますが、モラハラはそう簡単には治りません。離婚したい意思を強く持っておかないと今後も一生モラハラ夫から逃げられなくなるかもしれないと意識しておきましょう。
まとめ
夫からモラハラを受けていて毎日暴言に耐え続けている女性は少なくありません。中には、モラハラを受けた期間が長すぎてマインドコントロールされてしまい、モラハラを受けていることにすら気づかないケースもあります。
しかし、夫が帰ってくると動悸がする、夫の態度をいつも伺ってビクビクしているという方はモラハラ被害を受けている被害者です。
モラハラ夫と確実に離婚を成立させるには、モラハラの証拠を集め、お金の問題を解決させ、手続きを進めていくなど、ひとつひとつ準備していかなければなりません。
モラハラ夫との離婚は相当な労力が必要になりますが、専門家のサポートも受けながら準備を進め、モラハラ夫から解放された自由な生活を取り戻せるように頑張っていきましょう。