1. HOME
  2. お知らせ
  3. DV夫と離婚したい!安全に離婚するためのステップとお勧めの相談先

NEWS

お知らせ

DV夫と離婚したい!安全に離婚するためのステップとお勧めの相談先

DVは家庭内で行われてしまう暴力のことで、第三者からは気付かれないことが多く、被害者が積極的に動かなければ、周りに理解されないまま苦しむことになってしまいます。

 

そして、夫からのDVで苦しんでいる妻たちは後を絶たず、DV被害の相談件数は年々増加傾向にあります。夫からのDV被害から抜け出すためには、女性1人の力では難しいので、周囲に上手に頼っていく必要があると言えます。

 

今回は、DV夫と離婚したい妻のために、安全に離婚するために妻がすべきことや、離婚するうえでの適切な相談先についてお伝えしていきます。

 

DV(ドメスティックバイオレンス)について

DV(ドメスティックバイオレンス)とは、家庭内で行われる配偶者や恋人からの暴力を指します。配偶者からなので、妻から夫への暴力もありますが、実際には夫からの暴力に悩む女性が大半であるのが現状です。

 

DVとは?DVの種類

DV というと、殴る・蹴るなどの身体的な暴力をイメージしますが、それだけに限らず、精神的、性的、経済的なDVもあります。

 

身体的DV:最も典型的なもので、殴る・蹴る・ものを投げる・首を絞める・髪を引っ張るなど。

 

精神的DV:大声で怒鳴る・無視する・命令する・脅迫する・物に当たるなどで最近ではモラルハラスメント(モラハラ)とも言われています。

 

性的DV:同意がないのに無理矢理性交を強要する・同意がないのにも関わらず避妊をしないなど。

 

経済的DV:生活費を渡さない・買い物するときに決定権を与えない・ギャンブルなどに収入の大半を使うなど。経済的DVの被害者は専業主婦に多いです。

 

自分の夫はDV夫?DVをする夫の特徴

DV夫には、以下のように、いくつかの特徴があります。なお、DVをする男性のタイプは、年齢・仕事・学歴・収入などでは判断できないと言われることもありますが、多くの場合、男尊女卑の思想を持つ傾向があります。

 

外面がいい

DVをする人は二面性を持っているケースがかなり多いです。普段は一見穏やかで、外では仕事や近所付き合いもそつなくこなすため、周りからの評判もいいのですが、家庭ではイライラしやすくいったんキレると手をつけられなくなります。

 

外面が良いため、妻が周りの人たちに夫のDVについて相談しても、なかなか理解してもらえずわかってもらうまでに苦労することが多いでしょう。

 

急に優しくなる

DV夫は、常に暴れたり妻に暴力を振るったりしているわけではなく、特に暴力を振るった後は急に優しくなり、必死で謝ってくる傾向にあります。

 

涙を流して土下座して「悪かった。許してくれ」などと言う夫もいて、妻としては「この人は、本当は良い人なのではないか」などと思ってしまい、結婚生活がずるずる続いてしまう人が多いのです。

 

目上の人に腰が低い

DV夫は周りの人にはいい顔をしますが、上司など特に目上の人に対しては腰が低いことが多いです。

 

上司など目上の人に気を遣いすぎてストレスをためる結果、仕事のストレスを自分より弱い立場だと思っている妻に暴力という形でぶつけてしまうのです。

 

束縛が強い

メールや電話をしているだけで怒ってきたり、昔の恋人の事を執拗に聞いてきたり、束縛が激しいのもDV夫の特徴です。

 

また、着る服を指定するなどして相手の全てをコントロールしたがります。

 

自分の価値観を押し付ける

DV夫は自分の価値観がすべて正しいと思い込んでいて、それを妻に強要してきます。

 

妻の言動によってDV夫が信じている「男性優位の価値観」が裏切られたと感じたときに、自分の価値観が正しいことを証明するため、暴力を振るって妻をコントロールし、自分の価値観が正しいことを証明しようとするのです。

 

DVから逃げられない理由

DV被害を受けている人を見ると、普通の人は「なんで逃げないのだろうか?」「夫からDVされているのなら逃げればいいのに」と思うのではないでしょうか。

 

しかし、DV被害者たちは加害者から逃げようとすることは稀です。その理由は、恐怖感だったり、無力感だったり、経済的な理由だったりと様々です。

 

暴力を受け続けているうちに、逆らったり逃げたりしたらもっと酷いことをされるのではないか、暴力を振るわれても仕方がない、と諦めてしまうようになります。

 

また、DV夫は妻をマインドコントロールしていることが多く、DV被害を受けている妻は「殴られるのは自分が悪いからだ」と思い込み、被害を受けているのにもかかわらず、その被害を自覚できていないケースも少なくありません。

 

そのため、DV被害が長引いてしまっていると、周りの助けが必要になることもあります。

 

DV夫と安全に離婚するために実践すべきステップ

普通の夫との離婚でも大変な思いをする方が多いですが、DVをするような夫との離婚は危険が伴うことがあるため、より慎重に進めていく必要があります。

 

この章では、DV夫と安全にスムーズに離婚するために実践すべきステップをご紹介していきます。

 

DVされていることをきちんと自覚する

DVから逃げられない理由でも述べましたが、DV被害者の中には、自分が被害者であることを自覚していない人も多くいます。DV夫は暴力を振るった後は急に優しくなり別人のように接してくるため、被害に遭っている妻は「この人は本当は優しい人だ」と勘違いしてしまうのです。

 

DVの被害から抜け出し、DV夫と無事に離婚するためには、自分がDVを受けていると自覚することが大事です。

 

身近な人に相談する

DV夫と確実に離婚するためには、DVを受けていることを身近な人に相談して一人で抱え込まないことが大切です。身近な人に相談することで、DV被害のひどさも自覚できますし精神的な負担も軽減されるでしょう。

 

DVの証拠を集める

DV夫とスムーズに離婚するためには、DVを受けているという有効な証拠を集めることが重要です。

 

DVによる怪我の診断書や、ケガを受けた部分の写真、また暴力行為を行っているときの映像や暴言を吐いている録音などを取っておきましょう。また、DVの内容を具体的に書いた日記も役に立ちます。

 

ただ、慣れていない素人の方が自力で証拠を集めようとすると、DV夫にバレてしまうリスクがありますので、不安な方は調査のプロである探偵に相談してみることをお勧めします。

 

警察に相談する

もし受けているDVが激しく、命の危険を感じるような緊急の場合は、警察に相談するようにしましょう。

 

警察に相談したという記録が離婚の際に役に立つこともあります。

 

女性相談センターという専門機関もありますし、警察の総合相談センターもありますので、暴力がエスカレートする前に早めに最寄りの警察署や専門機関に相談してみてください。

 

参照:配偶者からの暴力|警察庁

 

弁護士に相談する

離婚するためのDVの証拠が集められたら、弁護士に相談して具体的に離婚の手続きを進めていくといいでしょう。

 

証拠があれば、慰謝料請求することも可能ですし、弁護士に間に入ってもらうことで、DV夫と直接話すことなく手続きを進められるので、余計な精神的ストレスを感じずに離婚に向かうことができます。

 

別居する

離婚を切り出したらDV夫が逆上してさらに暴力や暴言がエスカレートする恐れもあるため、離婚を進める際は、実家に移ったり、自分でアパートを借りたり、DVシェルターなどを利用したりして、別居することを検討しましょう。

 

別居する際には出ていく前にDVの証拠や財産などを持ち出すことも忘れないようにしてください。

 

調停を行う

DV夫と離婚の話をしてすんなり承諾してくれることは考えにくいので、家庭裁判所への調停を申立てることになるでしょう。

 

DVを受けている被害者が離婚調停を行う場合は、裁判所への行き帰りに夫と会わないようにすむ配慮をしてくれたり、弁護士が代理人の場合は調停期日に出頭せずにしてくれたりしますので、安心してください。

 

離婚訴訟を行う

調停でもDV夫からの合意が得られなかった場合には、家庭裁判所へ訴状を提出し、離婚裁判を行うことになります。

 

離婚裁判となったら離婚するための正当な理由が必要になりますので、DVを受けていたという証拠を確実に押さえておくことが必要です。

 

DV夫と離婚したらもらえる可能性のある慰謝料

DV夫と離婚を考えている方は、慰謝料請求も検討しているケースが多いです。では、DVで離婚する場合、慰謝料はどのくらいもらえるのでしょうか。

 

慰謝料相場

DVに対する慰謝料相場は、50万円~500万円となっています。

 

かなり幅がありますが、DVを受けていた頻度やDVされていた期間、DVによって受けた被害の程度によって変わってきます。

 

なお、殴る蹴るのDVだけでなく、精神的暴力であるモラハラであってもその程度によっては慰謝料請求が可能です。

 

慰謝料が高額になる要素

DVの慰謝料が高額になる要素としては、

 

・DVをされた回数が多い

・DV期間が長い

・DVによって心身の異常が起きている

・夫の収入が高い

・子供がいる・子供に影響が出ている

 

などが挙げられます。

 

逆に、妻が浮気をしていてその結果DVが起きたような場合は慰謝料の減額につながります。

 

DV夫と離婚したいならまずは無料相談を!おすすめの無料相談先

DV夫と離婚するとなると、被害者としてはかなり不安が大きいですよね。しかし、世の中にはDV被害の相談を受けている機関はたくさんありますので、身近な人に相談しつつ専門機関にも相談して着実に離婚を進めていきましょう。

 

配偶者暴力相談支援センター

配偶者暴力相談支援センターではDV被害の相談はもちろん、被害者の一時的な保護や、離婚後に自立して生活していくための情報提供などを行ってくれます。

 

事前に予約を取って相談に行ってくださいね。

 

参照:配偶者暴力相談支援センター

 

警察

先ほどもお伝えしましたが、暴力が激しく命の危険を感じるような場合には、警察に相談することも考えてください。

 

110番通報してもいいですし、最寄りの警察署にかけこんでかくまってもらうのもいいでしょう。

 

もし、緊急ではないけど相談したいという場合は、9110番に電話すれば警察に話を聞いてもらえます。

 

探偵事務所

DV夫からの暴力の証拠を取りたい場合は、探偵事務所に相談して証拠を取ってもらうことも重要です。

 

また、DVをしている夫は浮気していることも多いため、離婚を有利に進めていくために浮気の証拠を取ってもらうのも作戦として有効です。

 

なお、探偵は離婚に強い弁護士と連携していることも多いため、証拠を取ってもらったら弁護士の紹介もお願いしてみるとスムーズに離婚を進められるでしょう。

 

参考記事:【浮気調査の料金相場】探偵に依頼したときの相場と抑えるコツ&実際の料金例

 

弁護士事務所

DV夫と確実に、そして安全に離婚したいなら弁護士に相談して手続きを進めていきましょう。

 

特に慰謝料請求を考えている場合は弁護士への相談が必要不可欠になってくるでしょう。また、相談することで、法的な観点から離婚の進め方や離婚までの過ごし方などのアドバイスをもらうこともできます。

 

まとめ

DV被害は周りから気付かれにくく、一人で悩みを抱え込んでしまうケースが本当に多いです。

 

しかし、DV夫によってあなたの心と体は確実にむしばまれていってしまいます。暴力を振るわれる結婚生活から抜け出して自由にのびのび生活できるような選択をしてください。まずは一人で悩まず、専門機関に相談してみることから始めてみてくださいね。

最新記事