年末は離婚の危機が起きやすい⁉いきなり離婚届を突き付けられる理由

何かとせわしなくなる年末。
大掃除はどういうスケジュールでやろうか。
大みそかの料理のお蕎麦はどうしようか。
おせち料理の仕込みをしなきゃ。
初詣はどこに行こう。
など、いろいろ考えなければいけないことが山積みな人も多いでしょう。
そんな中、最も考えたくない話題を持ち込まれる人たちもいます。離婚話です。
年末が近づいて忙しくなったタイミングで、突然夫から「年が明けるまでに離婚したい」と離婚を迫られるケースは少なくないようです。
もともと喧嘩が多かったり、お互いにすれ違うことも多かったりする夫婦であれば、年末だろうと関係なくある程度受け入れる心の準備はできていたかもしれませんが、身に覚えもないのに突然離婚の話を突き付けられたら、パニックになっても仕方がないでしょう。
しかし、実際問題として年末になると突然離婚を突き付けられる悲劇に遭遇する人が少なからずいらっしゃるのです。そして、その裏には、「浮気相手」という黒幕がいる可能性が・・・。
今回は、年末にいきなり離婚を迫ってくる本当の理由や、実際に突然離婚を迫られた女性の実体験、そして離婚したくない場合に取るべき行動と取ってはいけない行動について詳しく見ていきましょう。
Contents
年末に突然離婚を迫られた女性の悲劇
「年の瀬に離婚を迫られるなんて、自分はなんて悲惨なのだろう」「年末の楽しく盛り上がる時期にこんなつらい思いをしている人が他にいるのだろうか」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
辛い思いをされているのは、あなただけではありませんよ。ここでは、年末にいきなり離婚を迫られた悲劇を体験した方の実例を見ていきたいと思います。
事例1:単身赴任で離れて久しぶりに帰ってきたら離婚話
28歳女性 子供なし 結婚歴1年
「私たちは結婚して半年ほどで住む場所が離れ離れになりました。夫が単身赴任で大阪に住むことになったからです。もちろん新婚の時期に離れて暮らすことは嫌でしたけど、4年の付き合いを経て結婚したので夫のことは信用していましたし、週に1回か2週間に1回は帰ってきていたのであまり心配していませんでした。
単身赴任して3か月ほどすると、交通費ももったいないし仕事が忙しいということで、家に帰って来る頻度は急に減りました。それでも私は夫を信用して特に不満も言っていなかったと思います。
そうこうしているうちに年末の時期に入り、久しぶりに夫が家に帰って来ることになりました。年末の時期は私たちの結婚記念日もありますし、夫とも1か月以上会えていなかったので私はとてもワクワクしながら夫の帰りを待っていたんです。
結婚記念日のケーキもプレゼントも用意して、夫の大好物ばかりを作って帰りを待っていました。
でも、夫は帰宅するなり暗い顔で『大事な話がある』と言い、食事に目もくれずテーブルに着き、しばらくすると『離婚してほしい』と言い出しました。
私は最初訳が分かりませんでしたが、『単身赴任で一人の生活が続くとやっぱり独身がいいと思った』という夫の言葉を聞いて、腑に落ちないながらも離婚を承諾しようかと思いかけていました。
しかし、ふと『単身赴任先で浮気とかしてないよな』と不安になり、念のために浮気調査をしてもらったんです。すると、不安が的中していて、単身赴任先の職場で浮気相手がいて、その浮気相手に『新しい年になったら結婚したい』と言われ、年末に帰宅するタイミングで離婚話を持ち掛けていたということがわかりました。
あのまま何も知らずに離婚を承諾していたら、と思うとあのとき念のため調査してもらって本当によかったと思っています。」
事例2:新学期が始まるまでに離婚を成立させたいという話
45歳女性 子供2人 結婚歴23年
「夫とは結婚して20年以上経つので、若い時のようなラブラブな感じはありませんが、二人の子供がいてそれなりに幸せに暮らしていました。
上の子は大学生になって親元を離れましたし、下の子も高校生ですが寄宿制の学校に通っているので、家では夫と二人の時間が持てるようになり、また新婚の時のような感じを楽しめると思っていたんです。
夫は仕事の都合上、残業や休日出勤も多いのですが、『お給料が良い分仕方がないよね』と気にしていませんでした。
年末が近づき、子供たちもお正月には帰ってくるので大掃除やおせち料理の準備で忙しくしていた時期、夫はますます残業や忘年会などで家を空けることが増えていきました。今までこれほど夜に家にいないことはなかったので、違和感はありましたが、『うちの夫に限って浮気なんてありえない』と気にしないように過ごしていました。
いよいよ大みそかを数日後に控えたある日の夜、私は夫から思いもよらない言葉を聞くことになりました。『離婚してほしい。子供たちの学校のこともあるから、新学期が始まるまでに正式に離婚がしたい』と言われたのです。
何の話をしているのかすぐに理解できませんでしたが、『子供のこともあるから新学期が始まるまでに』という言葉に違和感を覚えました。子供は二人とも家から離れた場所で暮らしているし、小さい子供というわけではないので新学期も何もないだろう、と思ってしまったのです。
色々と腑に落ちない私は探偵に浮気調査を依頼しました。すると、すぐに浮気している証拠が取れ、浮気相手についても詳しい情報が手に入りました。すると、浮気相手に小学生になる小さい子供がいて、その子供のために『新学期が始まるまでに』と言っていたようです。
離婚するかどうかはまだ決めていませんが、慰謝料請求はきっちりしたいと考えています。」
まず知っておこう|一方的に離婚を請求されても応じる必要はない
先ほどの章で、パートナーから突然離婚を切り出された方の事例をご紹介しましたが、自分自身も「離婚したいな」という考えを持っていなければすぐに離婚話を受け入れることはできないでしょう。
そして、離婚話を突然切り出されたときに知っておいてほしいことは、あなたが離婚を望んでいないのであれば、応じる必要はないということです。日本では、「夫婦の合意がなければ協議離婚することはできない」と定められているからです。いくら相手が強く望んでいて意思が固かったとしても、こちらが同意しなければ離婚は成立しません。
しかし、先ほどの事例を見るとわかるように、突然、しかも年末にいきなり離婚したいと言い出す場合、裏には浮気相手という存在がいることが多く、勝手に離婚届を偽造して出してしまうこともあります。(※もちろんその行為は犯罪です。)
相手や相手の浮気相手が勝手に離婚届を作成して提出してしまわないよう、役所で離婚届不受理申出をしておきましょう。この手続きをしておけば、勝手に離婚届を出されて離婚を成立させられてしまう心配はありません。
離婚したくない!取るべき行動と取ってはいけない行動とは
「離婚したくないな」と思っていても、愛しているパートナーが断固たる意志で離婚を請求してこれば、誰でも心が折れてしまい、「離婚したほうがうまくおさまるのかな」「離婚するべきなのかな?」と悩んでしまうと思います。
しかし、何度も言いますが、パートナーが離婚を迫ってきているのは、浮気相手にそそのかされて動いている可能性が高いのです。あなたがここで離婚を受け入れてしまったら、浮気相手の思う壺です。
しかも、年末の時期に離婚をしてしまったら、お正月、自分だけひとりぼっちで寂しい思いをして、浮気相手とパートナーは幸せな年明けを迎えるなんて、不公平すぎると思いませんか?
もしあなたが離婚したくないと思っているのであれば、取るべき行動と取ってはいけない行動をしっかりと把握しておきましょう。
言われるがまま離婚届を書くのはNG
当たり前と言えば当たり前ですが、離婚したくないと思っているのであれば、離婚届を書く行為は絶対に辞めてください。
離婚の話になるとついヒートアップしてしまい「離婚届にサインすればいいんでしょ!!!」と勢いに任せてサインしてしまう方がいらっしゃいますが、離婚届を書いてしまえばそれがいつ提出されるかわかりませんし、離婚届を一度出してしまうと取り消すことは非常に困難です。
離婚したくない、まだ迷っているという段階であれば、離婚届にサインしない方が賢明です。
離婚不受理届を出しておく
離婚したくない場合、念のために離婚の不受理届を出しておくのがお勧めです。
特に、パートナーが浮気していて、浮気相手に早く離婚するようにと迫られているような場合、勝手に離婚届を書かれて提出されてしまったり、脅迫めいたことを言われて意に反して離婚届にサインさせられてしまったりするケースがあります。
このように、自分の意図しない離婚届を受理されないための制度が離婚の不受理届です。これを提出しておけば、万が一離婚届を偽造されて勝手に提出されても受理されず離婚は成立しません。
もちろん、離婚届の偽造は犯罪ですが、離婚してほしくて必死になっている浮気相手ならばやりかねないため、念のために不受理届は出しておくと良いでしょう。
離婚の不受理届の申請費用は無料で、所在地の市区町村の役場で申請することが可能です。必要なものは不受理申出書(役所にあります)、身分証明書、印鑑ですので、早めに申請しに行くようにしてください。
「とりあえず別居」は避ける
あなたが離婚したくないという意思を示した場合、相手は「頭を冷やしたいから、いったん別居しよう」「離婚の意思は変わらないからとりあえず別居する」と言ってくる可能性がありますが、できるだけ別居は避けるようにしてください。
別居してしまうと、なぜ離婚したいのかという話し合いやどうすればやり直せるのかという話し合いをする時間が必然的になくなってしまいますし、物理的な距離だけでなく心理的な距離もますます空いてしまうことになります。
さらに、別居するということはそれだけ浮気相手との時間を作ることができるようになりますので、あなたとの距離が離れるうえに浮気相手との心理的な距離が縮まり、ますます不利になってしまいます。
別居というステップを挟むことで離婚に持っていきやすくなるため相手は「とりあえず別居しよう」と提案してくる可能性が高いですが、離婚したくないのであれば別居も避けるべきでしょう。
離婚が不倫によるものかどうか調査する
ある日突然、離婚を突き付けられた場合、なぜ離婚の話にいきなり飛んだのか気になりますよね。突然、しかも切りのいい年末というタイミングに離婚を切り出してくる場合、浮気相手という黒幕が存在している可能性が高いということは何度かお伝えしました。
もし本当に浮気していて、浮気相手と一緒になるためにあなたと離婚したいと言っているのであれば、それは絶対に許されることではありません。
しっかりと調査して浮気の事実と証拠を掴み、浮気相手がどこの誰なのかを調べ、こちらの有利になるよう行動するべきです。浮気の証拠が掴めれば、離婚を拒否した時に法律で守ってもらえますし、浮気相手に慰謝料請求して合法的に仕返しをすることも可能です。浮気にうんざりして離婚することを決めた場合も慰謝料や財産分与、養育費などこちらの有利になる条件で離婚を進めていくことができますので、いずれの場合も浮気調査は絶対にしておくことをお勧めします。
相手からの一方的な離婚に応じるなら有利な条件で離婚しよう
相手から一方的に、しかも突然離婚したいと言われても、離婚するかどうかすぐに決めることは難しいですよね。
もちろん、離婚しないという選択肢を取ることもできますが、調べていくうちにパートナーが浮気していたことがわかったら、『浮気するような人と一緒になんていたくない』と思うかもしれません。
そのような場合は、もちろん離婚するという選択をすることもできますが、相手が浮気している証拠を掴んでいるのであれば、できるだけ有利な条件で離婚したほうが良いです。ここでは決めるべき離婚の条件についてそれぞれの項目を見ていきましょう。
財産分与
相手の一方的な離婚請求で、こちらは本来であれば離婚を望んでいないような場合、できるだけ多くの財産をもらうように交渉するべきでしょう。
まして、相手が浮気していたという証明ができるのであれば、全額もらうという交渉をしてもよいかもしれません。
慰謝料
浮気しているという確固たる証拠があれば、浮気相手と離婚するパートナーに対して慰謝料請求することができます。
浮気が原因で離婚に至った場合には、相場より高額な慰謝料請求することも可能ですので、離婚を決める前に必ず調査のプロに依頼して、浮気の証拠を確保しておくことが重要です。
参考記事:浮気の慰謝料請求する相手はパートナー?浮気相手?それとも両方?
親権
子供がいる状態で離婚するとなったら、親権についても決めていかなければなりません。子どもにとってどちらの親が親権者となるのが適切か、しっかり考えてよく話し合って決めてください。
どうしても自分たちの意見ばかりが出てきてしまいますが、親権については、親の意見ではなく子どもの視点で考えることが重要です。
養育費
子供がいる場合は、親権と同時に養育費についても話し合っておきましょう。なお、パートナーの浮気が原因で離婚する場合は養育費も有利な条件で決めていくよう交渉するのもありです。
このような離婚の条件が決まれば、「公正証書」にまとめておくと、離婚後の約束が守られやすくなります。離婚の条件についての話し合いがスムーズにいかないような場合には弁護士を間にいれて話し合うのもいいかもしれませんね。
まとめ
いきなりパートナーから離婚したいと言われるだけでも大きなショックを受けると思いますし、それが浮気によるものだとわかったら、どう対処していいのかわからなくなってしまうと思います。
しかし、本文でもご説明しましたが、あなたが離婚を望まないのであれば受け入れる必要はありません。さらに、なぜパートナーがいきなり離婚したいと言い出しているのか、本当の理由を探っていきましょう。
もし浮気相手がいて、浮気相手にそそのかされて離婚を迫ってきているのであれば、離婚拒否だけでなく慰謝料請求をすることが可能です。
どのような場合であっても、離婚や慰謝料請求は一人で抱え込むには問題が大きすぎますので、まずは離婚トラブルや浮気問題に精通している専門家に相談しながら今後の方針を考えていくことをお勧めします。