妻が雇った弁護士から突然の離婚の通知!夫が今すぐすべきこととは

妻とは時々夫婦喧嘩はするものの、それなりに仲良くやっていたつもりだった。
自分は仕事が忙しいながらも家族サービスはしているし、家事もそれなりに手伝っている・・・
それなのに・・・・
ある日突然、妻が弁護士を雇って離婚を切り出してきた・・・!!!
このような状況になったら、誰でも戸惑いますし、頭が真っ白になり、どうしたらいいのかわからなくなることでしょう。妻から離婚を切り出された原因に心当たりがあればそれほど驚かないかもしれませんが、全く心当たりがなく、本当に突然の離婚の要求だとしたらパニックになっても仕方ありません。
「俺の何が不満だったのだろう?」
「俺は家族のために一生懸命働いていたのに、いったい何がダメだったのだろう?」
このように頭の中でハテナが飛び交ってもおかしくありません。
ただ、確実に言えることとしては、妻が弁護士を雇ってまで離婚を請求しているということは、かなり本気で離婚するつもりだということです。ここをきちんと理解しておかなければ取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。
「どうせいつもの気まぐれだろう」「すぐに『やっぱり一緒にいたい』とか言うんだろう」と甘く考えていると、本当に離婚への道を突き進んでしまうことになりかねません。
今回は、妻から突然離婚を切り出されたときに、夫が今すぐするべきことや、対処法、知っておくべき裏事情の可能性について、一緒に考えていきたいと思います。
Contents
妻から突然離婚を突き付けられた!離婚しなければいけないの?
妻から突然離婚を突き付けられてしまったら、「このまま妻と離婚しなければいけないのか?」「愛する妻と別れることになってしまうのか?」と大きな不安に襲われてしまうでしょう。
突然かどうかは別として、妻から離婚を切り出されたときに、離婚しなければならないかどうかは、あなたに法律上の離婚原因があるかどうかにかかってきます。
つまり、あなたに法律上の離婚原因があるのであれば、あなたがどれほど離婚を拒否したとしても妻に裁判を起こされてしまうと離婚せざるをえなくなってしまいますが、あなたに法律上の離婚原因がない場合には離婚されることはありません。
ここでいう法律上の離婚原因としては、
✓不貞行為
✓悪意の遺棄
✓三年間の生死不明
✓強度の精神病で回復の見込みがない
✓婚姻を継続しがたい重大な事由
です。
1つ目の不貞行為はいわゆる浮気です。あなたが本当に浮気していて、奥様があなたの浮気の証拠を手に入れているのであれば、突然であっても離婚を受け入れなければならなくなります。
2つ目の悪意の遺棄とは、例えば、「生活費を渡さない」「正当な理由がないのに別居している」「健康なのに働こうとしない」などの行為が挙げられます。
最後の5つ目の離婚原因はかなり抽象的になっていますが、たとえば、結婚している期間に対して長期間別居していることや、DV・モラハラ行為があることなどが挙げられます。
ただ、ご自身で法律上の離婚原因があるかどうかはなかなか主観的な判断は難しいと思います。特に最後の「婚姻を継続しがたい重大な事由」については判断しにくいと思いますので、弁護士に相談するのが良いでしょう。
これらを踏まえて最も注意しなければならないのが、あなたが離婚したくないと考えているのであれば別居は絶対に避けるべきと言うことです。
仮に妻に突然離婚を突き付けられて、あなたが離婚を拒否している間に妻が勝手に家を出て行ってしまい、事実上別居となってしまった場合、これが5年以上続いてしまうと「長期の別居」として法律上の離婚原因となってしまう危険性があるのです。なぜ妻が離婚したいのか判明しない状況やあなたが離婚を拒否したい場合は、別居は避けるべきでしょう。
妻が突然の離婚を突き付けたときに考えられる離婚原因とは
妻から突然離婚を突き付けられた夫の多くが「なぜ??」と理解に苦しむことになっていると思います。
夫としては、普段から家族のために必死で働き、お金を家に入れているはずなのに、妻は一体何が不満だったのだろうと思ってしまうでしょう。
しかし、妻から離婚をしたいと言われているのであれば、妻の心理・真意を探り、なぜ妻が離婚を切り出したかを考える必要があります。妻が離婚を切り出した原因と理由を考えるで、より早く解決に導くことができるようになります。
日頃の積み重ね
「俺はちゃんと夫として役目を果たしていた」と自分では思っていても、妻はそう思っていないケースは少なくありません。
妻が離婚を切り出す理由として多いのが不満やストレスなどが日々積み重なったことが原因です。
・家事を手伝わない
・子育ては妻に任せきり
・脱いだ服は脱ぎっぱなし
・「外で働いているから」と常に偉そう
・せっかく妻が料理を作っても「美味しい」と言わない
・何か妻にしてもらっても「ありがとう」の一言がない
このように一つ一つはそれほど大きな出来事ではないかもしれませんが、積もり積もった結果、妻の中で「離婚」の二文字を大きく意識するようになってしまうのです。
「妻から不満を言われたことなんてほとんどない」と思うかもしれませんが、奥様がこれまでに何度も注意やお願いをしてもあなたが改善しないので、今はもう言わなくなってしまっただけかもしれません。
このような日頃の積み重ねの不満は離婚原因としてはよくあることです。そして、あなたが思っているよりも相当根が深い問題でもあるのです。
浮気やDV
浮気やDVが原因で妻が離婚したいと言ってきている場合はあなたにもある程度の自覚があるでしょう。
ご自身の中では
「確かに浮気相手はいるけれど、自分の中では家族を一番に考えている」
「殴ったわけじゃない。頭を軽くはたいただけ」
「自分が稼いだお金で浮気しているだけで家族にはきちんとお金を入れている。文句を言われる筋合いはない」
と思っているかもしれませんが、そのような「俺様理論」は奥様には通用しないでしょう。
また、「過去に浮気やDVをしていたけれど今は改心して一切していない」とご自身は思っていても妻はそれを忘れてはいません。過去のことであろうが、妻にとっては十分に離婚の理由になりえるのです。
モラハラ
モラルハラスメントとは、相手に対して暴言を吐いたり相手の意見を常に否定したり、嫌みを言ったり些細な事で無視したりなど、言葉や態度などによって相手に精神的な苦痛を与えるいわば精神的な暴力のことです。
厄介なことに、モラハラをしている人は、 自分がモラハラをしているという自覚がありません。そのため、妻が長年夫のモラハラに耐えに耐え抜いてきてやっとの思いで離婚を告げても、夫は自覚がないために「なんで、いきなり離婚?」となってしまうことが多いのです。
仮に「自分はモラハラをしていない」と思っていても、妻が夫の言動によって精神的苦痛を受けていてそれが証明されれば、裁判的にはモラハラをしていると判断される可能性があるのです。
モラハラ夫の特徴としては、
・外面が良い
・妻の間違いやミスをしつこく追及する
・妻が自由に楽しんでいると機嫌が悪くなる
・急に怒ったと思ったら急にやさしくなるなど感情の起伏が激しい
・何かあるごとに妻のせいにして自分の非を認めない
などが挙げられます。
妻が浮気している
「浮気は男の甲斐性」と言われていますが、女性でも浮気する人は一定数います。
ただ、女性の浮気は男性の浮気と少し性質が違っていて、女性の浮気の場合、男性のように「可愛い女の子がいたから」「若い子が魅力的だったから」などのように衝動的に不倫をすることはほとんどなく、明確な理由や意思を持って「本気」で浮気をする傾向にあります。
浮気をする妻たちの多くは「たまたま魅力的な後輩が社内にいた」という理由ではなく「夫に不満があった」「夫の結婚生活に違和感があった」などという不満や不安、満たされない気持ちが根底にあることが多いです。
そして、浮気にまで発展しているということは、残念ながらすでに夫からは気持ちが離れていっている可能性が高いのです。
さらに、突然離婚を突き付けてくる場合、「浮気相手と一緒になりたい」という妻の自己中心的な理由から夫にモラハラやDV、浮気の濡れ衣を無理やり着せて有利に離婚に持ち込もうとしている場合もあります。
もし、妻が浮気をしている可能性があるのであれば、慎重に対処していかなければあなたが不利な条件で離婚を迫られそのまま話が進んでいってしまう可能性もありますので注意してください。
突然妻から離婚したいと言われたときに夫がすべきこと
予想もしなかった妻からの突然の離婚・・・
こんなとき、夫はどうすればいいのでしょうか。また、何をしてはいけないのでしょうか。ここでは、突然妻から離婚を突き付けられてしまった夫がするべきことをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
まずは冷静になる
弁護士から離婚請求の通知を受け取ることは、ほとんどの方が今までの人生で経験したことがないと思います。弁護士からの離婚請求の通知は内容証明郵便という形で届きますが、弁護士からの通知書を受け取っただけで動揺してしまう方が多いのは仕方のないことでしょう。
「落ち着いてなんていられない!」「冷静になるなんて無理だ!」と思うかもしれませんが、弁護士から通知書を受け取ったからといって、法律上、あなたが今すぐに何かをしなくてはいけない義務が発生するわけではありません。そのため、まずは冷静になることが大切です。
冷静になって通知書の内容を確認し、相手はどうしてほしいと要望しているのかを読み取ってください。
間違っても怒りやショックに任せて妻を怒鳴り散らしてはいけません。そんなことをすれば、そのときの行動が後にあなたにとって不利な証拠として使われてしまう恐れもあるのです。
離婚しても良いのか自分の気持ちを確かめる
落ち着いて冷静になることができたら、次は自分の気持ちを確かめてみましょう。
妻からの突然の離婚請求だったとはいえ、あなた自身ももしかしたら離婚したいと思っていたということはありませんか?
それともやはり、妻とは離婚せず夫婦としてやっていきたいと思っていますか?
妻の請求通り離婚しても良いのか、それとも離婚はしたくないと思っているのか。自分自身の結論を出すことが最初の出だしとして重要なステップになります。離婚する・しないに関わらず、妻から離婚を切り出されたときの初期対応は非常に重要となってきます。
まずは自分の気持ちを確認してください。
離婚届不受理申出をする
もし、あなた自身の気持ちを確認して「離婚したくない」と思ったのであれば、早めに離婚の不受理届を出しておきましょう。
これは、万が一妻が勝手に離婚届を作成して提出してしまった場合に離婚が成立することを防ぐための制度です。もちろん、離婚届を偽造することは犯罪ですが、離婚したいあまりに偽造して離婚を成立させてしまおうという人も存在しますので、念のため不受理届を出しておくことをお勧めします。
不受理届の申請は、市区町村の役場ででき、身分証明書と印鑑があれば行えます。
妻が離婚したいと言っている理由を考える
次に、妻がなぜ突然離婚を切り出したのかの理由を考えてみましょう。
最初の章で、妻が突然離婚を突き付けた時に考えられる理由についてまとめていますが、その中に当てはまりそうなものはありましたか?
日頃の自分自身の行いや態度、言葉使いを振り返って反省すべきところがあるのであれば、それを改める旨をきちんと伝え、本気で今までの行動を変える努力をしてください。
自覚がないにしてもあなたの言動が原因で妻が離婚を考えたのだとすれば、今まで通りに生活していても状況は良くならないどころか妻の離婚の意思を固めてしまうことになります。
「妻と元通りの関係になって、また幸せな生活に戻る」そのような甘い考えは捨て、離婚したいという妻の固い意志を変えるべく本気で努力するようにしてください。
ただ、あなたに原因がない場合も考えられます。その多くは妻の「浮気」です。浮気相手に本気になってしまい、「浮気相手と一緒になりたい」という理由であなたと離婚したいと言っている可能性も十分考えられます。少しでも妻の浮気が疑われる場合や、自分に離婚の原因が一切思い当たらない場合は、ぜひ妻の浮気調査を行い証拠を掴んでおくようにしてください。
別居はできるだけ避ける
妻が離婚したいと切り出したとき、よくあるのが「お互い頭を冷やすために別居する」というものです。妻が実家に帰るというのもよくあるパターンです。
しかし、離婚したくない場合や妻が提示した条件での離婚は拒否したいと思っている場合、別居は避けてください。
別居してしまうと話し合いにかかる時間が長引いてしまいますし、そのまま離婚に持ち込まれてしまうことも多いです。
弁護士は離婚に持っていきやすい条件や状況をよくわかっているので、妻が雇った弁護士が別居について妻に入れ知恵している可能性もあります。
別居は物理的な距離だけでなく心理的な距離も作ってしまいますのでできる限り回避してください。
妻が突然離婚したいという場合、夫が濡れ衣を着せられるケースも・・・
妻が突然の離婚を切り出してきた場合、夫の日頃の態度が関係していることもありますが、陰に「浮気相手」が潜んでいることもあることはすでにお伝えしました。
そして、正当な理由での離婚ではないからこそ、夫を無理やり悪者にして離婚を進めようとするケースは少なくありません。
悪徳弁護士が黒幕の可能性がある
妻が浮気相手と一緒になりたいという理由で離婚を進めたがっている場合、たとえば、ありもしないDVやモラハラをでっち上げ、夫に加害者の濡れ衣を着せて有利な条件で離婚を進めようとする、ということがあります。
そして、信じがたいことかもしれませんが、DVやモラハラの捏造に悪徳弁護士が影で糸を引いているケースが存在するのです。
悪徳とはいえ弁護士であることに変わりありませんので、法律の知識は深く、どのようにDV被害を主張すればより認められやすいのか、どのような証拠をでっち上げればより高額な慰謝料を請求できるのかを熟知しています。そのような支援弁護士が絡んでしまうと、夫としてはかなり不利な状況に追い込まれてしまいます。
突然の離婚と濡れ衣を回避するために夫ができることとは
悪徳弁護士が黒幕として妻の離婚を進めようとしている場合、状況はかなり厄介です。法律の知識を悪用しているため、「DVしていない」「モラハラしていない」と主張したとしてもでっち上げの証拠を提示されてしまう可能性が高いです。
そんな状況で夫ができることと言えば、妻に関する調査を行い、浮気の証拠を掴むこと、そして支援弁護士の本当の顔を調査することです。妻の浮気の証拠を掴むことができれば、妻側の主張の信頼は一気に崩れ去るでしょう。また、支援弁護士の素行調査を行えば、冤罪にするためのでっち上げの証拠についてもわかるかもしれません。
まとめ
今回は、妻に突然離婚を突き付けられてしまった場合の対処法ややるべきこと、妻が離婚したがっている原因として考えられることなどについて解説してきました。
大切なのは、なぜ妻が突然離婚したいと言い出したのか、本当の理由を冷静になって探っていくことです。少しでもあなたに原因があるのであれば、本気で改善していくことでやり直せるかもしれません。
もし、浮気相手と一緒になりたいなどという妻の勝手な理由だとしたら、浮気の証拠を掴むことが先決です。
いずれにしても、一人で抱え込まず誰かに相談することで解決の糸口が見えてきますので、ぜひ専門家に頼って問題を解決していってください。