現役探偵が伝授!仕掛けられたGPSを発見する方法と発見後の対処法

GPSは「ターゲットの位置情報を取得する」という目的で設置されます。そのため、もしあなたの車や持ち物にGPSが何者かによって仕掛けられていた場合、あなたが今どこにいるのか、今日一日どこに行っていたのかということが仕掛けた相手にすべて知られてしまいます。
GPSを仕掛ける人物として考えられるのは、あなたの浮気を疑っているパートナーや、あなたに一方的に好意を寄せるストーカー、別れたことに未練タラタラな元恋人など様々ですが、いずれの場合も自分の行動範囲や位置情報が誰かに勝手に知られるということは気味が悪いですし、身の危険も感じますよね。
「自分の行動が誰かに知られている」「自分が今どこにいるのか筒抜けになっている気がする」という場合、もしかしたらGPSが仕掛けられているかもしれません。
そこで今回は、仕掛けられたGPSを発見する具体的な方法や、GPSが仕掛けられやすい危険な場所、そしてもしGPSが本当に仕掛けられていて発見できた場合の対処法について探偵での経験を踏まえて詳しくお伝えしていきます。
Contents
仕掛けられたGPSを発見する方法
自分の位置情報が誰かにバレている気がする・・・という場合、GSPが仕掛けられていないかどうか確認する必要があります。では、具体的にどのようにGPSを探せばいいのでしょう。
ここでは、GPSの発見方法についてお伝えしていきます。
目視で見つける
1つ目の方法は、あやしいと思われる場所を目視で徹底的に探すという方法です。この方法はお金もかからず、誰でも今すぐに始められる発見方法なのでぜひ試してみてください。
「GPSって目視で見つかるものなの?」と不安に思われるかもしれませんが、GPSはターゲットとする人物の位置情報を収集するものなので、基本的にターゲットと一緒に移動するものに設置されます。さらに、探偵などの専門業者が設置したものなら素人の方が目視で探してもなかなか見つからないかもしれませんが、仕掛けた相手も素人であれば見つけることは可能です。
また、設置場所もある程度絞られますので、徹底的に探せば目視でも発見できる場合も少なくありません。
ただ、「目視で発見できるか不安だ」「今すぐにGPSが仕掛けられているかどうか調べてもらいたい」という場合は、専門の業者にお願いして調査してもらうのが確実でしょう。
GPS発見器を使って見つける
目視で探すよりも確実で手っ取り早い方法としては、インターネットや電気屋などでGPS発見器を購入して探すという方法です。GPS発見器はGPSから発信される電波をキャッチすることで設置されているかどうかを調べることができる機械です。
高度な発見防止対策が施されていなければ、市販の発見器でも見つけることができるでしょう。高精度の機器であれば10万円程度、リーズナブルな機器でも2~3万円はかかってしまうというのが難点ですが、素人でも気軽に使えるものもあるので、試してみてもいいかもしれません。
ただし、難点としては仕掛けられたGPSの種類によっては発見できない可能性が高いということがあります。GPSの機種には「GPS発信機」と「GPSロガー」の2つがありますが、GPSロガーのタイプは位置情報を発信せず、位置情報や行動ルートを端末に記録していく機種になっているので、市販のGPS発見器では見つけられないのです。
そのため、やはりより確実に発見するためには、専門業者に依頼する方法がベストと言えるでしょう。
探偵による発見調査で見つける
素人が仕掛けたGPSであれば、素人の方でも目視で発見できる可能性もありますが、中には相手もプロに依頼して仕掛けてもらっているケースもあり、そうなると素人の方ではなかなか自力で発見することは難しいです。
また、GSP発見器も費用がかかってしまう上に確実性は高いとは言えないので、確実に見つけたい、安全に取り外したい、という方はGPS発見調査のプロである探偵に依頼すると良いでしょう。
座席の中や機器の中に仕掛けられている場合や、バッテリーと連結させたGPSの場合、かなり発見が難しくなってしまいますが、探偵であれば専用の機材を使いますしノウハウも豊富にありますので隅々まで調べて発見してくれます。
また、GPSを発見した後も、誰が仕掛けたのか、なんの目的で仕掛けたのか、などの根本的な解決に向けた調査も行ってくれます。運よく自力でGPSを発見できても、そのままGPSを外すだけになってしまうと、誰が仕掛けたのかわかりませんし、再び仕掛けられてしまう恐れもあります。
安全に取り外すことができる点と、犯人の特定、再発防止ができる点を含めると、探偵に調査を依頼するのが最もコスパがいいと言えるかもしれません。
発見アプリで見つけることってできるの?
最近では、GPS発見アプリというものが注目を集めていますが、残念ながらスマホのGPS発見アプリ単体ではGPSを発見するのはほぼ不可能です。
別に数万円する受信機を購入すれば発見できる可能性もなくはないですが、発見できる精度もそれ程高くありませんし、費用も高額です。また、使い方を調べてとなると時間もかかってしまいますので、プロに依頼した方が無難でしょう。
GPSが仕掛けられやすい場所とは
先ほど、GPSを発見するならプロの探偵に調査を依頼するのがお勧めだとお伝えしましたが、やはりまずは自分でも調べてみたいですよね。では、どのような場所にGPSが仕掛けられることが多いのでしょうか。
ここではGPSが仕掛けられやすい場所について解説していきますので、ぜひご自身でもチェックしてみてください。
車周辺
GPSはターゲットの位置情報を得るために仕掛けられるものなので、車に取り付けられるケースが非常に多いです。自家用車をお持ちの方は、GPSが仕掛けられているかも?と思ったらまずはご自身の車をチェックしてみてください。
その際、以下の場所を重点的に見てみましょう。
・ダッシュボードの中
・座席の下
・座席後ろのシートポケット
・サンバイザーの中
・ルームランプの中
・車内に置いているぬいぐるみなどの周辺
・トランクの内部
・タイヤの周辺
・バンパーの裏
普段あまり見ないような場所は特に要注意です。座席の下や車内に置いているぬいぐるみなどの飾り物の近くは特に注意して見てみてください。
また、場合のよってはGPSがそのまま設置されるのではなく、違和感のない黒っぽい箱や小物に見えるものの中に仕込まれてダッシュボードに入っている可能性もあります。
案外みなさん、ダッシュボードの中に何を入れたのか完璧に把握されていないので、黒い箱があっても「これって何だっけ」とあまり気にしないでいることもあるのです。
そのため、見慣れない不審物や自分でいれた記憶のないものなどがあった場合は、何者かによって仕掛けられたGPSである可能性を疑いましょう。
ちなみに、車に勝手にGPSを設置するのは違法なのかどうかという点についてですが、GPSを設置する行為そのものは違法ではありません。ただ、状況によって違法行為と認定される場合もあります。
たとえば、旦那が所有している車にGPSを設置した場合は器物損壊、GPSを仕掛けたのがバレた場合はプライバシーの侵害、第三者が家の敷地に侵入してGPSを仕掛けた場合は住居侵入罪、などのように違法行為となります。
違法行為をされているということをしっかりと認識し、泣き寝入りすることは絶対に辞めましょう。
身の回りの物
車を持っていない方の場合は、身の回りの物に仕掛けられるケースが多いです。たとえば
・カバンの中
・カバンの普段使わないポケット
・化粧ポーチ
・上着のポケット(特に冬)
などは怪しいのですべてチェックしてみてください。
身の回りのものにGPSを設置する場合は、やはり普段使っているカバンが標的にされることが多いです。普段からカバンの中にたくさんものを入れている方、あまり出し入れしない方などは、カバンに仕掛けられていてもなかなか気が付かないので注意して見てみてください。
スマホにGPS監視アプリが勝手にダウンロードされることも
GPSが仕掛けられるパターンとして、ターゲットとなる人のスマホに「GPS監視アプリ」が知らない間に仕込まれるということもありえます。
スマホに勝手にダウンロードされる場合のほとんどが妻や夫が犯人ではありますが、監視アプリをインストールされてしまうと、位置情報が筒抜けになってしまいます。もともとは、浮気防止のために開発されていたり、子供やお年寄りの安全を見守るために開発されていたりするものですが、これらのアプリが悪用されることもあるのです。
もし、あなたのスマホに見慣れないアプリが入っていたとしたら、勝手にダウンロードされた監視アプリかもしれません。
スマホ関連でいえば、あなたのスマホにGPS監視アプリをダウンロードされるほかに、犯人のスマホを仕掛けられるという手口もあります。GPS追跡アプリを入れたスマホをあなたの車やカバンに仕込むというものです。
監視アプリが入っていなくても、本来は無くしたスマホを探すための「端末を探す」という機能を利用されるケースもあります。
GPSそのものが仕込まれるよりスマホを仕込まれた方が厄介なのは、仮に見つかったとしても怪しまれにくいという点です。
あなたも、もし自分の車の中に見慣れないスマホがあっても「あ!GPSだ!!」とは思わないですよね。きっと「誰か前に乗ったときに忘れていったのかな?」と思いませんか?
スマホは普段から見慣れているということもあって、明らかに怪しいとは感じにくいので、あなたの位置情報を把握するために仕掛けられていたとしてもなかなか気づきにくいのです。
GPSを発見したらどうすればいい?
ここまでで、ご自身でGPSを発見する方法についてお伝えしてきました。自力で発見するのはかなり難しいということも合わせてお伝えしてきましたが、仕掛けた犯人も素人だった場合、自力で発見できる場合もあります。
では、もし自分でGPSを発見できたらどのように対処すればいいのでしょうか。
自分では取り外さない
もし、ご自身でGPSを見つけたとしても触ったり取り外したりはしないようにしてください。
感電するリスクもあり危険ですし、GPSを設置したのがストーカーだった場合は逆上されてさらなる嫌がらせや事件に発展する可能性があります。
また、GPSを取り付けたのがあなたの浮気を疑っている夫や妻だった場合は、GPSがバレたと分かると次はより巧妙に仕掛けてくる可能性が高いですし、こちらですぐに取り外してしまうと、夫や妻が勝手に取り付けたという証拠が取れなくなってしまいます。
仕掛けたのがストーカーにしても浮気を疑っているパートナーにしても、嫌がらせ目的の近隣住民だったとしても、誰が仕掛けたのかということが判明しなければ根本的な解決にはなりませんので、自分では外さず、専門業者の相談するようにしましょう。
監視されていることを前提に行動する
GPSは取り外さないようにしますが、身の回りには十分に注意して行動するようにしてください。GPSが仕掛けられている以上、犯人にあなたの位置情報がすべてバレてしまっていますので、人通りの少ない道や夜の一人歩きは危険ですので避けたほうがいいです。
また、もしあなたが本当に浮気しているのであれば、GPSから位置情報を把握されて証拠現場を押さえにやって来る可能性も高いですので、浮気相手との密会は避けるべきでしょう。
調査を依頼してGPSを仕掛けた犯人を特定する
GPSが取り付けられている場合、問題を根本的に解決するためには、仕掛けた犯人を特定する必要があります。犯人がわからなければ仕掛けた理由もわかりませんし、取り外しても次に同じように設置されてしまう恐れがあるからです。
そのため、調査のプロである探偵にお願いして、仕掛けた犯人を特定してもらいましょう。GPSが仕掛けられていることを逆手にとってあえて犯人が気になるような行動を取っておびきだし、そこを探偵が行動調査することで犯人を特定することもできます。
車のガレージなどを張り込み調査することでも犯人を特定することが可能です。
探偵であれば、あらゆる手段を使って犯人を特定するとともに、その人物が仕掛けたという証拠も掴んでくれます。今後犯人に対して「住居侵入罪」「プライバシー侵害」などで警察に訴えることを考えている方は、証拠が必要になりますので、その旨を探偵に伝えて決定的な証拠も同時に押さえてもらいましょう。
また、夫や妻が勝手にGPSを仕掛けている場合も証拠を掴んでもらえば、離婚する際などに有利に進めていくことができますので、この場合も犯人特定とともに証拠が重要となります。
まとめ|仕掛けられたGPSは発見するだけでは不十分!
今回は、何者かによって仕掛けられたGPSを発見する方法や、仕掛けられやすい場所について解説してきました。
なかなか素人では自力で発見することは難しいですが、時間をかけて徹底的に探せば目視でも見つけることができるでしょう。ただし、正確性は下がってしまいますし、時間も労力もかかってしまいますので、自信がない方やすぐにでも安心したい方は最初からプロにお願いするのがお勧めです。
また、本文でも触れていますが、GPSは発見するだけでは不十分で、根本的な解決を目指すのであれば仕掛けた犯人を特定し、仕掛けたという証拠を掴み、犯人の動機まで特定することが重要です。
犯人が特定できなければ、GPSを取り外してもすぐにまた同じように仕掛けられてしまう恐れがありますし、仕掛けた証拠を取らなければ問い詰めても言い逃れされる可能性が高いからです。
犯人がストーカーや嫌がらせの加害者である場合は、犯人を特定して問題を解決しなければさらなる被害に発展する危険性もあります。
GPSの発見調査、さらには犯人特定と証拠集めの調査は、経験豊富で知識も深い探偵に頼むが最善策と言えるでしょう。